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第6回(2017年7月1日)

無料の学習会

学習塾にはいくつかの形式があり、大きく分けると個別指導(講師1人に対して生徒1〜3人)、少人数指導(同7〜10人)、 集団授業(同20〜40人)などがあります。
また、1コマ当たりの指導時間も様々で、45分×2〜4教科の塾や、60分・90分で1教科を行う塾もあります。
このように指導パターンがいくつもあるのは、それぞれの塾が 他塾にないメリットを売りにしていることもありますが、 子どもたちの性格や学力の伸ばし方も多種多様で それぞれに合った選択肢があると考えることもできます。

さて、自分は市内 数か所で"無料の学習会"に参加していますが、参加に当たってずっと意識していることがあります。 それは、"無料"であることをもとにして 一切妥協しないことです。
自分が活動している学習会では、参加してくれる生徒やその保護者の方からは 一切のお金をいただいていません。 その意味で、この学習会は"無料"です。

ところで、運営も無料で行っているのかというと、そうではありません。 "無料"の裏で 地域の方々や企業などがが支援していただくことによって、成り立っています。
つまり、"無料"だからといって妥協したり、適当なことをしたりすることは許されるべきものではありません。

このようなこともあり、自分で作成した教材や 調べた情報などは 必要な限りすべて提供して、最善の策を講じているつもりです。 また、個々人の生徒に合わせて必要だと思ったもの(教材など)は、空いた時間を使って探し(調べ)たり作ったりしています。
そのことが子どもたちや保護者のためになっているのか、はたまた単なる自己満足になっていないかなど 自問自答することは多いですが、これからもこの考えをやめるつもりはありません。



話は変わりますが、塾には塾なりに、お金を払うだけの価値があると思います。
 ※以下、完全に個人の偏見なので、すべてを真に受けることがないようにお願いします。
しかしながら、「あの塾は面倒見がいい」とか「個別指導だから成績が上がる」ということも、全員に100%当てはまることはありません。 結局のところ、その塾自体や講師との相性、本人の勉強に対する気持ちの面によって大きく左右されます。

同様に、どんなに指導が上手な講師でも 生徒によって向き・不向きがあります。
これは指導の仕方にも問題があるかもしれませんが、世の中に 万人受けして全員の成績が上げられるという講師が存在するなら、塾業界はとっくに廃れているでしょう。

だからといって、「成績が上がらないから塾をやめる」というのも少し短絡的なのかなと思います。
それなりの理由がある場合や 本人の(やめたい or 変えたいという)意思が固い場合は別ですが、そうでもなく 親の一方的な判断であれば (その後の学習が)うまくいかないかもしれません。

もっとも、「成績の上がらない塾に、なぜお金を払うのか」という意見もあると思いますが、 逆を言えば「塾に行っているからその学力が保たれているのであり、塾をやめればもっとひどくなる」という可能性もあります。
※これも個々人で異なるものであり、場合によっては塾側に非があることも考えられます。

そのあたりの加減がとても難しいところですが、親子で納得できるまで話し合って、ときには妥協案も考えながら 一方が他方を押し付けないようにすれば うまくいく(成績が上がるとまでは言えませんが…)と思います。