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第2回(2015年6月29日)

普段の頑張りを評価する

今回は数学のテストに関する話です。
講師として勤めている塾で 1年半くらい前から続けていることですが、固定で担当している生徒の答案の分析をしています。 それは、個人的に数学が好きだということもありますが、答案用紙に書かれた(途中式が無い)最後の答えを見れば、 その生徒がどれだけ頑張ったのか(勉強したのか)が ある程度分かるからです。

担当する生徒の中には「平均点が取れたら良いほう」という子も少なくありません。
仮に今回の試験で45点を取ったとすると、学校の先生もテストを受けた生徒もその親も、「45点」という数字で 評価することになると思います。
※全員がそうであるとは言えませんが、おおむね そう判断すると思います。

しかしながら、残りの55点には さまざまな間違いがあります。
まったく理解していないもの、途中で計算ミスをしたもの、符号を間違えたもの、約分を忘れたもの、…
答案をよく見れば 上記のような間違いの原因を考えることができますが、テストでは途中式を見られることがないので、 これらすべてが同じ"0点"で処理されてしまいます。

塾で数か月指導している生徒が持ってきた答案の中で、「ついこの間まで○○しかできなかった子が、テストでは△△も できるようになったのに、最後の最後で計算ミスをしてバツになった」という答えを見ると、思わず部分点を あげたくなってしまいます。
もちろん、特定の生徒だけに 部分点を与えることはできませんが、せめて"平常点"という形でもいいので その生徒の頑張りを評価してもらいたいところです。

…と嘆いたところで それが実現することはないので、この分析結果を(本人に)伝えるとともに、その生徒が努力した 過程をホメるようにしています。